ことしの本棚19『Facebook 超入門』

日常的に2-3時間は対面しているパソコンが不調で、結局ハードディスクを新しいものに換えるということで時間がかかった。治って戻ってくるまでの約1週間は、何だか体の一部を失ったような、あるいは骨折してギブスをして固定されて、ある部分の動きが取れないようなもどかしさを感じ、コンピュータやネットとふだんいかに一体化しているということを実感する。これはサイボーグの一歩手前まで来ているんだなぁなって、空を見上げながら思ったりもした。
 
それでパソコンが戻ってきて、先ず最初にやったのが自分の facebook ページのお気に入り化。いつの間にか、facebook は僕のもうひとつの世界のような位置づけになっている。なかなか初心者の域を出ないが、facebook の心地よさがどこから来ているのか、それを少し考えてみた。
  
小さいけれど写真が多い。友達になる、友達が増える喜びがある。その友達とのコンタクトが容易で、動きがメールでもわかる。ページ構成や配置や配色が良い。あの人はどうしているかなと探して久々にネット上で会える喜びがある。……
  
facebook はもうひとつの自分の世界であると僕は感じているが、それがなぜ心地よいかというと、そこに行くと自分の仲間がいることを確認できるからではないか。仲間、友人と繋がるネットワーク。この感覚は blog とも twitter とも違うもの。mixi とも違うのは、パッと目に入る情報が多く、より開かれている感じがあって、mixi と比べてより新聞的な総覧性を持っているように感じられる。その謎に迫れるかと、この本を買ってみた。
 
『仕事で使える
! Facebook 超入門』(小川浩/青春新書)
 
この本によると、2010年末時点でまだ日本の会員は300万人だそうである。twitter が09年9月の100万人から約1年で1,500万人に増えたということで、facebook も同じ歩みかそれ以上のスピードで広がっていくのではないかと思う。自分の周りをみてもそう感じることが多い。

 

 
学生限定だったアメリカの facebook が一般に公開されたのが 2006年9月。まだ5年も経たないうちに、世界には約6億人のユーザーがいて、「中国、インド、facebook」と数えられまでになったそうだ。僕らには、このネットワークを活用し参加しながら、その成長を同時進行型で体験していく楽しみがある。いいね!
 
ことしの本棚 第19回 針谷和昌)

hariya  2011年2月26日|ブログ