日々本 其の三百三「幸せ」

『幸せがずっと続く12の行動習慣』

(ソニア・リュボミアスキー/金井真弓 訳/渡辺誠 監修/日本実業出版社)

先ず「幸福度スケール」というテストが出て来ます。自分は1から7までのどこに当てはまるのか?たとえば「全体として、私は自分をこう思います」の問いに、答え1は「幸せな人間ではありません」、7は「とても幸せな人間です」。これが4問あって、真剣に答えて行ったのですが、ことごとく7が当てはまる。いきなり満点です。平均は5.6だそうで、もうこの本を読まなくても良いのでは?と思ってしまう。そういう意味では、余裕を持って読むことができた本だ。

12の行動習慣は、「感謝の気持ちを表す」「楽観的になる」「考えすぎない、他人と比較しない」「親切にする」「人間関係を育てる」「ストレスや悩みへの対抗策を練る」「人を許す」「熱中できる活動を増やす」「人生の喜びを深く味わう」「目標達成に全力を尽くす」「内面的なものを大切にする」「身体を大切にする―瞑想と運動」。僕はとくに「感謝の気持ち」と「親切」「人を許す」にトライしようと思った。

「人を許す」を読んでいる電車の中で、後ろからつり革を持つ肘を僕のあたまにコツコツ当てる人がいる。わざとではないけれど、何回も当ててくる。読んでいる部分が部分だけに、これも許さないといけないの?と思いながらやり過ごそうとするのだけれど、どうしても当たる。この日のような肘は珍しいけれど、携帯が背中にチョコチョコ当たることはよくあって、そういう時にはとてもストレスを感じる。これも許してやり過ごさなければいけないということで、幸せを続けるための努力は結構大変である。

幸せの考え方のすべてに共通するのだけれど、結局は自分次第、そして考え方次第。12の習慣に繋がっていく基本中の基本が、おそらく「感謝」にあると思うので、これをしばらく追求して行ってみようと、頭をコツコツされながらも、ターゲットを絞ってみた。顔のシワは誤摩化せないそうで、少しずつ良いシワができてきたら、感謝を実践できている証しになるのではないかなぁ。

日々本 第303回 針谷和昌)

hariya  2013年9月26日|ブログ