日々本 其の三百二十一「日本史」

『最新トピックで歴史を見直す 日本史』(河合敦 監修/池田書店)

歴史がなかなか覚えられない。日本の歴史を俯瞰してみたいと思って買ってはみたものの、途中まではなかなか興味が湧かないというか、情報が頭に入って来ない。ようやく織田信長や豊臣秀吉、徳川家康が出て来て面白くなった。

もともとあまり歴史小説を読まないが、『影武者徳川家康 <上><中><下>』(隆慶一郎/新潮文庫) は例外の大好きな小説で、今年の正月特番でこの小説がドラマ化されたので(1月2日/テレ東)、何とぶっ続け5時間もテレビを観た。テレビをこんなに観るのも、かなり久しぶりだ。

結局この本も戦国時代から江戸時代まではずんずんと読んで行ったが、その後がまた続かず、最後まで一応目を通してみたものの、どうしたものかなぁというのが読後感。

そこで考えた。「徳川家康」という人物を真ん中に置いて、その前の人物、さらにその前の人物、という形で、歴史に残る「人」をピックアップして行く。その逆方向もまたしかりで、徳川家康の次の人物、さらに次の人物…と続けて現代までやってくる。そうやって並べた人物伝を読んで行けば、それが即ち「日本史」になるのではないか。

早速始めようと試しに「豊臣秀吉」の小説を調べてみたらたくさん、しかもひとつの作品が何巻もある。う~ん、そんなに簡単にはいかない。

日々本 第321回 針谷和昌)

hariya  2014年1月12日|ブログ