日々本 其の二百八十六「記憶」

『記憶』(前野隆司/ビジネス社)

この本はきっとわかりやすいと思う、と著者ご本人から直接渡して頂いた本。その通りわかりやすいし読みやすいし、おまけに笑うところもあったりする。笑いは著者の本の読書体験としては初めてのこと。スイスイ読めて、内容もわかった気なる。

脳は「忘れる」ほど幸福になれる!ということで、前野教授の次の本はどうやら「幸福論」らしいのであるが、とにかく教授の本を読み続けると、変に気張らずに脱力しながら、幸せに生きていこうという気になる。そういう姿勢が最近少しずつ身についてきたのではと、結構自己満足していた矢先、ある人に「最近、元気がないなぁ、元気ない人と一緒に仕事したくないなぁ」と言われてしまった。

ショックである。こちらとしては、ガツガツせず、脂ぎらず、良い感じになってきたのではと思っていたのだが、脂が抜け切ってカスカスになったぐらいの感じらしい。見た目、少し痩せたことも影響しているのかもしれない。それも運動をたくさんして筋肉質でいるより自然だと思っていたのだけれど、見た目の元気のなさに繋がっているようだ。

その時にちょっと白状したのだけれど、いま体で痛いところが4ヶ所あり、それぞれかなり長引いている。左肩、左足の付け根・お尻側、左足の裏の外側、右肘。痛みはすべて運動が原因、つまりちょっとやり過ぎているのかもしれないが、そういう痛いところがあると、ふだんの行動ではソロリソロリ刺激を与えないようにと大人しくなる。それが原因でしょうか?とあまり言いたくなかったけれど言ってみたら、それはそれでアホだと言われてしまった。

う~ん、参った。脱力していながら、細くなっていきながらも、元気に見える方法。これは近年最大の難問である。う~ん…。

日々本 第286回 針谷和昌)

hariya  2013年8月23日|ブログ