日々本 其の二百六十一「Beach」

『Life’s a Beach』(Martin Parr/赤々舎)

まさに「ビーチバレーライブラリー」への1冊。

p34 : Copacabana, Rio, Brazik, 2007
p112 : Miami, USA, 1997

ラジルとアメリカのそれぞれひとつのビーチバレー・シーンが載っている。

世界のビーチにはいろんな人がやってくる。彼らがとてもカラフルで、ビーチの光に映えているわけであるが、今回この写真集を見ていて気がついたのは、意外と本を読んでいる人が多い、ということ。「ビーチライブラリー」って、ビーチリゾートホテルのサービスのひとつとして、結構イケルかもしれない。

ビーチを意識した中扉のイラストが、ビーチ写真のカラフルさをいっそう際立たせている。写真もいいけれどそういう編集や装丁もいい。丸ごと1冊“ビーチ”の雰囲気を醸し出す。これもまたリアルな本の持つ(電子書籍には真似できない)底力なのではないだろうか。

日々本 第261回 針谷和昌)

hariya  2013年7月02日|ブログ