「サッカー 本の宇宙」の写真集紹介第2弾。いい本を開き、心地よい音楽を聴きながら、喉を潤し、おいしい料理を口にして、ワールドカップに思いを馳せる幸せを、ぜひこの場所で味わってほしいと思います。

『NAKATA19982005』（中田英寿 監修/エクスナレッジ）

ペルージャ（1998-2000）、ローマ（2000-2001）、パルマ（2001-2003）、ボローニャ（2004）、フィオレンティーナ （2004-2005）の中田選手の試合中、プレー中の写真集。

いちばん最初の写真が、ペルージャの入団発表で、途中、記者会見場や試合中のサポーターの写真もあるがそれらは僅かな例外。残りのほとんどの写真が試合中の写真で、あとは日付のみ。シンプルで、中田“選手”の魅力がたくさん詰まっています。

『Love football! EURO 100』（MSIプロジェクト編/新紀元社）

2001年の本だが、当時のセリエA、プレミアシップ、リーガエスパニョーラで活躍していた100人のトップ選手、それらの写真とサッカーを愛する日本人によるコラムが集約された本。写真集というより写真&コラム集と呼ぶべきでしょうか。

『GERMAN FOOTBALL STADIUMS』（daab）

前回のワールドカップが開催されたドイツのスタジアムの写真集。人が一人も入っていない状態でのスタジアム各所の写真は、建築写真あるいはインテリア写真という雰囲気の、“アート”感覚に溢れる作品集というイメージです。

『ワールドカップ写真集 2002 KOREA JAPAN』（エクスナレッジ）

フォート・キシモトの6人のフォトグラファーによる2002年日韓ワールドカップの写真集。余計な文章はいっさいない、まさに写真で綴る日韓ワールドカップの試合記録です。

この本は少し厚紙を使っているのですが、本棚に約1ヵ月半置いて、皆さんに見て頂いていると、一部のページが本から離れてきてしまいました。いまはそのページを本に挟んでいる状態です。

やはり厚めの紙を使った別の写真集は、もっと早い段階で、バラバラに分解してしまいました。厚めの紙を使った写真集は閲覧に向かない、それがひとつの今回の教訓です。

（文・社団法人 本の宇宙）2010.06.13