日々本 其の五十一「気仙沼へ」

「新年度になり、図書館の方は充実して、いっぱい本を読んでもらいたいものです。そして、授業以外で知識を身に着けてほしいものです」

気仙沼の高校の先生から、そんなメールを頂きました。さらにこう続きます。

「昨年よりご支援ありがとうございました。お時間がありましたら、是非とも気仙沼へいらしていただければ幸いです」

皆さんの絶大なるご協力により、この約4ヶ月の間に、5,390冊の本を気仙沼に送りました。そして先日「これで一段落とします」という本群をお送りした訳ですが、それらも無事に届いて、こうしてメールを頂くことができました。

皆さん、本当にありがとうございました。ご寄贈頂いた1冊1冊の本が、向陽高校の学生たち1人1人の、授業とはまた別の充実した時間を生み出していくことと思います。



一方で、ある種のせつなさを感じながら読んだのが、このメールのタイトルです。

最終便が届きました。

いやいや、まだ最終便ではありません。「それでは、お会いする日を楽しみにしています」と先生もメールを結んで下さっているように、先生に初めてお会いするその日には、また新しい本を持参したいと思っています。そしてご協力頂いた皆さんに、現地の様子を報告できる日が来ることを楽しみにしています。本当にありがとうございました。

日々本 第51回 針谷和昌)

hariya  2012年4月05日|ブログ, プロジェクト