ことしの本棚70『オールブラックスが強い理由』

意識が何かを引き寄せるのか、意識があるからふだん気がつかないことに気がつくのか、が前回書いた問い掛け。ラグビーワールドカップ・ニュージーランド大会が来月から始まるタイミングに合わせて出た本から、ある答えを見つけた。

『オールブラックスが強い理由 ラグビー世界最強組織の常勝スピリット』(大友信彦/東邦出版)

オールブラックスとはニュージーランド代表ラグビーチームの愛称。そのライバルであるオーストラリアの元代表ジョージ・グレーガンや元監督エディー・ジョーンズのインタビューも載っている。今まで僕自身が何回もインタビューを試みた2人である。

そして、オーッさすが、こんな話は聞き出せなかった、という逸話がたくさん載っていて、その中にいまの僕の理由がよくわからない不調に対する答えが出ていた。それはジョーンズ監督の言葉の中にあった。

結果としての勝敗に縛られるあまり、目の前で起こっている現実を楽しめないのだと思います。

目の前にある1試合1試合、1プレー1プレーに集中するというのは、優れたトップアスリートがよく言う言葉。いま自分が行っている動きに集中するというのは、仏教の極意。「勝敗」をいろいろなことに置き換えてみると、いまの心理的な不調の原因がわかった気がした。

その答えを探そうという僕の意識が、この本を買わせ、この部分を読ませた、と言ったら言い過ぎだろうか。少なくとも僕は、このコメントを読んでかなり救われた。

ことしの本棚 第70回 針谷和昌)

hariya  2011年8月25日|ブログ